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第4章
☆恋の力☆
葵君と別れた後もドキドキが止まらない…。
明日はどんな顏で会えば良いの。
布団に入り、葵君の笑顔を思いながら眠りについた。
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翌日。
「詩、何か今日キレイ。良い事あったのかな(笑)。」
真知子の鋭いツッコミにニヤけてきた。
「実は…。」
昨日の出来事を真知子に話した。
「顏、ニヤけ過ぎ(笑)。それって、両思いじゃないのかな~。」
「そうなの?」
「そうじゃなきゃ、なんだってのよ?詩、鈍感過ぎでしょ。」
「でも、私男の子みたいだし…。ドジだし…。からかわれただけかも…。」
きっとそう…。
急にバンッと真知子が机に手を着いて立ち上がる。
「私ね、ネガティブ思考キライ。詩がいつ迄もそんなだったら、私親友辞めちゃうよ。」
ガーッン…。
キツイよ、真知子。
涙が出そうなのを必死に堪えた。
「よし。私が人肌脱ごう。女を磨くよ。そして自信がついたら告白するんだよ。」
真知子の勢いに押され、私はコクッコクッと頷いた。
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あれから一週間、私は真知子から葵君に会うのを禁止された。
いやいや、付き合っても無いから会うも何もって感じだけど…。
そして女の美学について、みっちり叩き込まれた。
歩き方、姿勢、仕草、制服の着こなし、普段着の着こなし、下着(恥かしいっ)、おっぱいが大きくなるテクニック…。これって大きくなる見込み無しって事なのかな…。
そして心の持ち方。これが1番大切らしい。
まず、自分の事は自分が好きにならなきゃ誰が好きになるって…。
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