くらやみせかい。

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「やっときたか、勇者よ」 気だるげな声が男の上から降ってくる。 見上げれば、玉座に肘をついてこちらを見ているローブの人物がいた。 覗いている髪も黒だ。 傍に居るだけで感じる膨大な魔力量。 此の存在がどれだけの力を持っているのか未知数ではあるがかなりのものであることは分かる。 男は剣の柄に手をかけた。 今日、ここで男の旅は―――終わる。
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