第1章【お気に入りの帽子】

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「あぁ~!帽子!帽子!」 いつもの相棒と湿原の川へ釣りに来ていた俺は、誤って帽子を川へ落としてしまった! 「うわ~、あの帽子お気に入りだったのに~…あれ?対岸の木の根に引っ掛かってるぞ!」 「おっ!ホントだ!対岸に行けば取れるかもしれない!対岸に行ってみようぜ!」 …と、相棒に促された俺は、相棒と一緒に対岸に行ってみることにした。 たしかに対岸まで行けば意外と簡単に回収できそうだ。 とはいえ、この辺りの川は湿原の川独特のコーヒー色の濁りがあって川底を目視することができない。 しかも、場所によっては水深2メートルほどあるので、直接川を渡ることは困難を極める。 そのため、俺たちは一旦車まで戻り、対岸まで車で移動することにした。
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