最終決戦

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壁に映された映像は見るに耐えないものであった。 それは人間同士の殺し合い。 否、一方的な殺戮であった。 国軍が弱く貧しき民を皆殺しにしている映像であった。 魔「これは今だ。」 勇「は?な、何を言う!こんなのでたらめだ。俺が魔王を倒せば世界は平和になるはずなのに、嘘だ!まやかしだ!」 勇者は酷く興奮し、我を忘れる勢いであった。 白(まずいな。このままでは、勇者の正義が壊れる。何かしなくては・・・) その時であった。 僧「勇者様!麻痺消し魔法!」 回復に専念していた僧侶が誰よりも早く麻痺を解き放ち、魔法を唱えた。 白「(よくやった!僧侶!)勇者、武闘家よ、バイキルト!」 即座に白魔導士は攻撃補助魔法を唱える。 武「くらえ、兜割り!」 武闘家の渾身の一撃は魔王の頭上をとらえ、防御を下げることに成功。 武・僧「いっけえええええ!勇者殿(様)!」 勇「うおおおおおおおお!」 勇者は大きく剣を振り上げ、魔王に攻撃した。今度は先ほどと異なり、かなりの手応えが得られた。 魔「ぐふっ。」 魔王が揺らつく。 好機とみた、勇者はさらに一歩踏み出し、魔王の懐へと入れ込む。 僧「勇者様!」 ドコーン
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