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はーい!私達はいま王国の門の前にきています。
ん?そんなメンドクサイ描写しずに早く服買えよ変質者って?
俺も早く服を買いに行きたいんだが、どうやら門の前でイベントが発生してしまったようで……。
「おい!そこの怪しい奴止まれ!」
えぇ、門番に止められてしまいました。そりゃそうだよねだってフード付ローブとか怪しいものね。
「とりあえずお前!何者だ!」
「鬼灯拓也です16歳です趣味は…」
「もういい!そこの君は?」
なんかこの門番めっちゃ失礼なんですけど!?
何者だって聞いたから答えたのに……。
「ミシェル=ヴァロアです。急いでいるので中へ入れてもらえませんか?」
「あなたがミシェルさんでしたか、申し訳ありません。どうぞお通りください」
え?何?ミシェルって有名人なん?
それにしてもこの待遇の違い…しっかりしてやがるぜこの王国!
「あのぉ、俺は?」
「通すわけが無いだろう怪しい奴め」
デスヨネー。ていうか兵士が優秀だね、この王国。
自分で言うのは嫌だが今の俺、かなり怪しいからな。
「怪しいお前!そのローブを脱げ!」
ワァオ絶対無理ですよだって葉っぱなんですもの
「無理です。下に何も着てないんで」
「なんだと!もうだめだ!おい新入り!こいつを牢へ連行しろ!!」
!?ちょ、まって。優秀とはいったがちょっとやり過ぎではなかろうか?
「まってくれ!俺は何にもしてない!!ていうかミシェル!!見てないで助けろ!いや助けてください!!」
なんかミシェルが口に手を当てて「クスクスッ」と上品に笑っているが俺はそれどころじゃない。
「待ってください兵士さん。その人山賊に服を盗られて裸なだけなんです」
やっと助け舟が出た。もっと早く言ってくれればいいのに絶対楽しんでやがったなミシェルめ…
「なんだそうなんですか、よしお前!通って良いぞ!」
「あざっす……。」
そして俺達はやっと王国の門をくぐる事ができた。
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「なぁ、ミシェル」
「なんですか?」
「さっき絶対楽しんでただろ」
「そんなことないですよ」
ミシェルはニコニコしながら否定した。
ミシェルってちょっと悪戯っ子なんだな~
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