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そんな会話をしながら服屋であると思われる場所に到着した。
「いらっしゃいませ~」
お決まりの定型文に歓迎された俺達は店の中を物色する。
「拓也さんはどんな服がいいんですか?」
「とりあえず動きやすい奴かな~?あと黒系の色で」
黒系の色がいいっていうのはローブの色が黒だからだ。
決して中二病とかではない。
「わかりました。拓也さんあまり詳しくなさそうなので代わりに私が選んできてもいいですか?」
「あ~じゃあおねがい」
「わかりました任せてください」
ほんといい子だよな~俺にレーザー撃った子とは思えないぜ!
そう思いながら近くの椅子に腰掛ける
時計は午後3時を指している
この世界にも時計ってあったんだ!じーさんが科学とかはあまり発達していないと言っていたがこのくらいは発達してるのか…。
今度この世界についてもっと調べてみよう
そんなことを考えている間にミシェルが両手にいろいろ抱えて戻ってきた。
「おまたせしました。希望通り黒基調で動きやすいもをを私なりに選んで持ってきてみました。試着してみてください」
「ありがと~ちょっと着てみるよ」
そう言い残し試着室に入り、持ってきてもらった服を一式着てみる
インナーは肌触りのいい布が使ってあるシンプルな長袖シャツ、
同じく肌触りのいいレギンスにひざ下までの何かの皮製のブーツ。
アウターなんてなかった…。
まぁローブ着るからいらないか、
「どう?」
試着室のカーテンを開けながら早速、着替えたばかりの服を披露した。
「中々いいとおもいますよ。ローブを着ればですけど」
「あっやっぱそれ考えてた?」
「えぇ、そのローブ、それに剣も。大切なものなんでしょう?」
確かに大切なものだけど山族に渡すのがもったいなさすぎたってのもあるな。
「まぁ確かに大切なものだからな、アゲナイヨ!!」
「いりませんよ」
「じゃあせっかくミシェルが選んでくれたんだからこれにしようかな」
女の子に服を選んでもらうなんて今まで無かったからな~ちょっと…いや、かなり感激している
「わかりました。お金を払ってくるので待っていてください」
「あぁ、ありがとう」
女の子にお金を払わせるなんて俺一生の不覚!
今度なんかお返ししなきゃな~
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