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「みお、ダサイよ。」
「えっ、、マジっスか、、」
やる気のなかった高校生活とは言え、仲良くなる子たちは出てくるもので…
標準制服なままの私に、友人たちから指導が入りましたよ。ハイ。
言われるがまま、されるがまま、いじられるがままぁ~お手上げ状態。
(皆スカート折って短くしてるのかぁ~)
なんて感心しながら、私もどうやら普通の女子高生になった模様。
股がスースーするぜ。
「これ見て少しは勉強しなさい!」
手渡された大量の雑誌…
「わー…わわわー…」
めっちゃ女の子…
メイクも髪もスタイルも気合い入りまくりが当たり前みたいなぁ~…
メイクもおしゃれもしない
どころか、髪もそのままな私には無縁の世界のように思えるわわわー…
「女の子って大変だなぁ~…」
「お前も女だろー!」
「あはは~ん」
はぁー…
女ってホント大変な生き物ですね…
体育で足があらわになると
「痛っ!」
ピンセットで足のムダ毛も抜かれましたよ…ハイ…
どっから出てきたんだよぅピンセット(泣)
クラスメートで私の改造でもしているかのよう、、
本人はダサダサでも特に困っては無いのだけどね、、
「ぅおっ!何か変わってる!」
「ぅおっ、直也くん、、」
クラスメートの男子、直也(なおや)くん。
いつの間にか、漫画を貸し借りする仲になっていて、友達の輪の中にもいつも居る感じ。
改造姿にまだ慣れない私は、何だか気恥ずかしくうろたえてしまって、、
「変じゃない!?」
って、つい聞いちゃった。
違和感アリアリなのは本人が重々分かっとるっつーにっ!
なんて一人でアタフタしてると、
「めっちゃ可愛い!」
「ええええ!?」
「可愛いじゃん!何で!?」
ええええ!?マジッスか!?
「可愛いとか…フツーに言うんだねぇ。すごいなぁ。」
ちょっと感心してしまった。
あくまでも女の子に面と向かって『可愛い』とか、最近の奴は言えるものなのかぁ…と。
今の若者にババ臭く感心していると、
「みおは特別。」
意外な言葉が飛び込んできた、、
「めっちゃめっちゃ可愛いよ。」
「ぅ、ぁ、、ありがと、ぅ、、」
めっちゃめっちゃ甘い顔…
甘い瞳で言われてしまった…
だ、、誰か、、ヘルプです!
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