春らんまん

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穏やかな寝息をたてる岳大の 額にかかる前髪を撫でつけて 彼のまぶたにそっとキスをした 背中にまわっている手に力が入り 抱きしめられた 「…ん…莉乃…」 けだるそうにつぶやくと 再び眠りに落ちていく岳大 その温かな身体に寄り添って 私ももう一度目を閉じた
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