春らんまん

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何かが頬にさわさわとあたってる 感触にゆっくりと目を開いた 頬を撫でながらのぞき込む 茶色の穏やかな瞳 「おはよう」 「おはよ 莉乃」 ニッコリ微笑むその頬には レースのカーテンから差し込む 光があたってきらめいていた 「身体 大丈夫か?」 ……って? たちまち赤くなる私の頬 「ん」 小さな声で返事をしたとたん 手を背中にまわしてギュッと抱きしめる岳大 「ありがとう」
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