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「…悠斗…っ。」
呼びかけてみたが、もちろん反応はない。
「…なんで起きないの。 馬鹿……っ。」
無茶なお願いだって分かってる。
麻酔のせいだって、ちゃんと理解してるつもり。
でも、どうしようもなく怖い。
このまま悠斗が目を覚まさなかったら、って…。
だから願わずにはいられない。
「…お願い…目を覚ましてよ…」
怖い……、怖いよ……っ。
「…悠斗……独りにしないで…」
人生で一番長い夜だった……。
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