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冬木先生のイジワル!
……ヤッパリ、
からかって、遊ばれてるように思ってしまう。
「拗ねない!もう着くぞ?」
「はい……」
言われて、
窓の外に目を向けると
桜の木の下を通り抜けようとしてた。
「……じゃ、頑張れよ」
「…はい」
車を降りる瞬間、
冬木先生が優しく声を掛けてくれた。
でも、拗ねてしまってたから、
素っ気なく答えることしか出来なかった。
先生は、こんな私のことを呆れてるんだろうな?
そう思うと、
自分が幼稚に思えてきて…
実際、幼稚だけど、
先生が、とても大人に感じてしまう。
どうしても、距離を感じてしまう。
そんなの、当たり前なのに…
どう頑張ったって、
どう足掻いたって…
縮まることなんて、
そんなことある筈ないのに。
……それより
今は、テストに集中しなきゃ!
せめて、ご褒美が貰えるように。
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