1

18/21
前へ
/174ページ
次へ
HRも終わって、 日向ちゃんと一緒に駅までの道を並んで歩いていた。 「唯ちゃん!ドーナツ食べて帰る?」 「うん!聞いたら食べたくなってきたぁ」 いつも、結局何かを食べて帰ることになってしまう。 2人で笑いながら駅まで歩いてると、あっという間に着いてしまうほど、楽しい時間を過ごすことが出来ていた。 そんな時間が過ごせてることが、本当に嬉しかった。 たまにだけど、 リサとも会って一緒に帰ることもある。 リサとは学年が変わったけど、 そんなことを気にすることもなく、前みたいに接してくれていた。 付き合いが長いリサの存在は、 今も変わらず、私にとって本当に大事な存在だった。 誰とでも仲良くなれるリサは、日向ちゃんとも仲良くなって。 本当に入学した頃のように、楽しい時間が戻ってきたようだった。 「あっ、唯ー!」 駅が見えてきたら、 リサが大きく手を振りながら呼ぶ姿が視界に入ってきた。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

456人が本棚に入れています
本棚に追加