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「翔(かける)。……意味、分かってんのかよ?」
「暖人、バカにすんなよな?女の子を布団に寝かせるってくらい。わかってるよ!」
冬木先生の言葉に、
翔くんて呼ばれた子が…
少し違うことを言うのが可愛くて、
先生の肩を落とす姿が可笑しくて、笑ってしまった。
笑ってると近付いてきた翔くん。
「お姉ちゃん、可愛いね?僕のカノジョにしてあげる!」
そう言って、頭をヨシヨシってしてくれた。
「……ふふっ、ありがとう」
「……翔、お姉ちゃん調子悪いから、ダメだって。向こう行くぞ!」
翔くんを担ぐように抱き上げた先生。
「ごめん。コイツ、姉さんの子供なんだよ。ゆっくり休んでろよ」
「そうなんですか?可愛いですね。」
「暖人ー、降ろせよなぁ!……それに、可愛いじゃなくて、カッコいいんだぞ!」
「分かったから、騒ぐな!」
担がれた翔くんは、
私に手を振りながら…
冬木先生に部屋から連れていかれた。
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