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☆☆☆☆☆ ーーガチャ… 「……あら。もう大丈夫?」 「はい……すみませんでした。急に……お邪魔してしまって」 部屋から出ると、 多分……先生のお母さんが声を掛けてくれた。 「確か、柊さん。よね?」 「…はい。お世話になってます」 慌てて、ペコリと頭を下げた私。 「いいのよ?そんなに緊張しなくても」 穏やかに優しく微笑んでくれる。 その表情が、笑顔が、冬木先生によく似ていて 「……あの、先生はどちらに」 「翔の相手してるから。お茶でも飲まない?ね」 とても可愛い感じの人だった。 ……促されて、 リビングに入ると 「暖人、ズルしたー!」 「気のせいだろ?翔が下手なんだよ」 冬木先生と翔くんが居て、仲良く?ゲームで遊んでいた。 「どっちが子供か、わかんないでしょ?」 「……いえ、仲がいいんですね」 先生のお母さんの言葉に、 つい、笑いそうになってしまった。
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