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「あー!?暖人って、お姉ちゃんのことスキなんだー?」
ーームスッ
と怒ってた翔くんが、
急に思い付いたように、大きな声で言った。
私は驚いて固まってしまう。
「……ませガキ!そんな訳無いだろ?バーカ」
先生の口調は普通で、
少し、ガッカリしてしまった。
「なーんだ?つまんねーの」
翔くんも考えが外れて、
私がガッカリしてしまったように、面白くなさそう。
「あっ!じゃぁ、唯ちゃんがカノジョになっても、いいだろ?暖人ー!」
「お姉ちゃんに、聞けば?俺に聞くな。ませガキ」
立ち直りの早い翔くんに、先生は呆れたように言っている。
先生が機嫌が悪いような気がして、
さっきまでの気持ちが、嘘のように晴れていく。
本当に冬木先生は、
私のココロの安定剤。
冬木先生は、先輩のことを忘れさせてくれるかな……。
好きでいてもいいんですよね?
急に、不安になってしまう。
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