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「おはようございます!」 「おはよう」 いつものように、 冬木先生に挨拶をしてから 車までの距離を後ろについて歩いていく。 ……もう 前しか見ないで、 余所見なんかせずに。 「……柊、ボーッとしない!」 「あ、はい」 少し、ボーッとはするけども… 前には、ちゃんと進めてる? とは、自分では思っている。 「ボーッと、し過ぎだって!」 「外、見るぐらい。……いいじゃないですか」 冬木先生は前よりも、少し意地悪になった気がする。 「こら!先生に、"クチゴタエ"するなよ」 「……はい、解ってますよ」 あれから先生は、 なんか先生として気迫というか まるで、ヤル気スイッチが入ったみたいに張り切っているように思う。 相変わらず、 送り迎えをしてもらってるけど、 ちゃんと電車に乗れるように、少しずつ練習もしている。 先生は焦らなくても、いいとは言ってくれるけど…。
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