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冬木先生の腕の中
動くことが出来なくて
……今まで
苦しんでたんだと思ったら
ワガママを言ってしまって、
困らせてたんだって思ったら
ーーこれ以上
先生を苦しめたらダメだって…
頭では思うのに、
身体はいうことを聞いてくれなくて
離れたくないって思ってしまう……。
ずっと腕の中に包まれて居たくて……動けない。
冬木先生が優しくて、
腕の中があったかくて
本当に居心地がよくって
どうして先生じゃなきゃいけないんだろう?
そう思っても、
ヤッパリ冬木先生が好きで……堪らなくて。
好きだって気持ちは溢れるばっかりで……止まらない。
「……柊、ごめんな」
謝って欲しくないのに。
謝らせたくなんかないのに。
先生の車の中で
ずっと先生の辛そうな声を
聞いてることしか出来ない自分が……許せなかった。
ーー好きになって
「……ごめんなさい。先生」
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