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ーー今日は 色んなことがありすぎて、 帰ってお風呂に入ってから ベッドに身体を沈めたまんま 先生の暖かい腕の中を思い出していた。 嬉しい想いと 切ない想いが オンナジくらい溢れてくる。 先生の暖かい腕の中に居ると… もっと近付きたくて、 ずっと近くに居たいって思ってしまう。 先輩とのことは… 気持ちを伝えることが出来たけど 家を出たって言った時の辛そうな声が… まだ消えなくて 先輩も苦しんでたんだって解った。 自分のことバッカリで、 そんなこと考える余裕なんて 全然なかったんだって……気付かされた。 でも、今更思っても仕方ない。 過去には戻れないし。 戻りたいとも思わない。 そう思うことが出来るのは… 冬木先生が居てくれたから。 少し前の私だったら 現実から逃げることしか出来なかった。 苦しいのは自分だけだって 思い込んだままココロを… 殻に閉じ込めたままだった。
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