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思わず、
ムスッとしてしまった。
「柊ぃ?…最近、顔に出過ぎ」
また、笑いながら言ってくる。
「…くれる気、無いみたいだから」
イジケタまま、
ボソッと小さな声でいってみた。
「……終わるまで、分かんないだろ?」
「……です、ね」
そっりゃそうだけど、
もっと、言い方があるような?
後部座席から身を乗り出してたけど、ぐったりと身体を沈めてしまった。
少し、テンションも沈んだ気がする。
「期待、してるからな?」
「……はい」
納得は出来ないけど
冬木先生が柔らかく微笑んで言ってくれたから、
どうでも、よくなってしまう。
先生が傍に居てくれるだけで、
本当に、幸せな気持ちでイッパイになってくる。
「柊、タバコ吸っていい?」
「はい!」
元気に言った私の方に、
チラッと視線だけ向けると…
ふ、と笑っている冬木先生。
「本当に、コロコロと…忙しいヤツだな?」
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