第1章

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 「マジでマジで」  「え、誰と?やっぱ由紀と?」由紀は学生時代の友人であり、二人は卒業式の日から付き合い始めた 。  「逆に由紀以外に誰と結婚すると思う?」と即答だ。  「お前は相変わらずそういうことさらっと言うよな。付き合う前はお互い明らかに両思いでいたのに行動しなくて周りの方がイライラしてたくせに。」と半ば呆れ気味に話す。  「うるせーな。俺にもいろいろ考えてたからだ!んで話戻すけど、俺等で話し合った結果マサにウエディングプランナーしてほしいってことになったけど引き受けてくれるかな?」某番組のMCのように健二が言った。 いきなりの提案に一瞬返答に戸惑った。  「お前そこは「いいともー!」だろ。言っとくけど繁忙期で忙しいって断るのは無しだから」    「いや、いろいろいきなり過ぎてビックリするわ!てか俺でいいの?」落ち着くためにタバコを一口吸う。気がつけば衝撃過ぎてタバコを吸うのを忘れてた。  「お前だから頼んでる。まあ細かい話は会ってしたいからいつ休み?」  「来週の火曜と木曜が休み。」カレンダーを確かめながら答えた。  「んじゃ火曜日開けといて。また連絡するし。」  「おう。まあとにかくおめでとう。」と言い終わる頃には電話が切れていた。世話しないやつだ。 まぁ他にも報告の電話をする人たちが多くいるのだろうなと目を細めた。
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