第四章・ひどい女

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私も悠馬と同じことを思っていた。 いつまででも待とう。私が誰を愛するかは私の自由だと。 けれど、人にはあらゆる面において限界というものがあるのだ。 肉体の限界。命の限界。我慢の限界。心が壊れる限界。 そこに達する前に、自分では下せない判断を相手に下してもらう必要があることだってある。 そうしなければ、進めない。
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