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悠馬と過ごした時間が、色鮮やかに思い浮かんでは、私の決心を揺るがす。
だって、すべてのシーンで私は笑っていた。
悠馬の隣にいる私は不思議な安堵感に包まれ、くつろいでいた。
悠馬はあんなにも優しかったではないか。
悠馬は私を楽しませてくれたではないか。
何より、悠馬の眼差しは暖かかった。拓実が真衣をみつめていたそれと同じだった。
彼の愛情に身を委ねることができれば、私の幸福は約束されているのに。
そうと知りながら、私はこれから彼を地獄に突き落とそうとしている。そんな私は、鬼よりも鬼だ。
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