第四章・ひどい女

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そこで、目を覚ます。 全身が、嫌な汗でじっとりと冷たくなっている。自己嫌悪に陥る。 ごめんなさい、真衣。許して。 ベッドの上で、何度真衣に許しを請うたことだろう。 夢とは言え、あんなに優しい真衣を悪魔のような女にしてしまう自分が許せなかった。 そんな風に思う私こそ、本当の悪魔だった。
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