第四章・ひどい女

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「珍しいね、真央から誘ってくるなんて」 仕事終わり、ドライブへ行こうと誘った私に、悠馬はご機嫌だった。 浮かれて饒舌になる悠馬の横で、でも、私は上手く笑うことが出来ない。 そんなに嬉しそうな顔をしないで欲しい。浮かれないで欲しい。 悠馬が笑顔になればなるほど、心が痛かった。 「どこか行きたいところ、ある?それとも、何か食べる?カラオケなんてどう?真央の生歌聞きたいな」 「ちょっと、静かなところに車を止めてほしい」 なかなか話しの途切れない悠馬にようやくそう伝えた。けど、 「何それ?真央のエッチ」 悠馬は笑い飛ばしただけだった。また、切り出すタイミングを失う。
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