第4章・奇跡の起こる夜
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涙はいつまでも止まらなかった。 濡れ雪の注ぐ空を見上げる。漆黒の空から降り注ぐ白い雪と、街を彩るイルミネーションと、行き交う人々の笑い声は、幸福の象徴だった。 奇跡が起こる夜。 けれど、私には…。 私は人目もはばからずその場にうずくまり、声をあげて泣いた。 いくらクリスマスの夜だからといって、全ての人に奇跡が起るわけじゃない。 神様にも起せない奇跡はあるのだ。
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