君との記憶

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ドキ・・・として絽稀和を見つめた。 「もう大切な人を失いたくない。そう思って目を開けたら桜木がいた。もう後悔はしたくないんだ。・・・これから、ずっと一緒にいてくれないか、桜木・・・」  愛優は言葉にできないほど嬉しくて、大粒の涙をぼろぼろ流して笑顔で返事をした。 「・・・はいっ・・・!」     君を失った4月 君と出会った4月。    どちらの4月も君と一緒にいた。    前の君ともう一人の君を重ねて立ち止まってても、何も始まらない。    僕は君と生きる。    君を忘れず君と生きる。  僕らは手を繋ぎ、目的地へと歩きだした。  人生の、ゴールへの旅路へと-。    それは、4月2日の出来事で、公園の桜の木が、僕らを見つめていた-。                                  -終-
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