遂に待ち人は来たらず。同じ今生の別れなら、せめて一目でも叶えば良かったろうに。

日本語の美しさを活かした文章で綴られたお話は、待ちつづける身の辛さを丁寧に描かれてあり、とても切なくなりましたが、何より平和である現代に生まれた我が身や子供達が、いかに恵まれてるのかを痛感しました。

素晴らしい絵は素晴らしい作品を呼びよせるのですね。 「待ち人」の作品に込められた作者様の想いは美しい文章になり、読み手の心に深い感動を刻みます。 文体への細やかな気遣いが隅々まで生きた作品にな

あとがきにある通り、時代背景や当時の言葉遣いも凄く意識されてますね。 イラストから感じる視覚的な寒々しさ、切なさを見事に表現された作品でした。