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パパの実家のおじいちゃん家はいつ来ても広い。
豪華な玄関を通ると、吹き抜けの螺旋階段が出迎えてくれて、その奥が30畳はあると思われるリビングになっている。
屋敷は三階まであって、客間用の部屋がいくつもある。
……だからたまにだけど、お泊りしたりもするのだ。
「アホ月優。遅かったな!」
朱海はにーっと笑うと、いちいち引っかかるような暴言を吐いてきた。
あたしはプイッと朱海をスルーして、パパの後を追うようにリビングへ向かう。
けどその腕は、瞬時に朱海が掴んでいた。
「何すんのよっ! 離してよっっ!!」
とあたしがキッと朱海を睨み付けると、朱海は壁に押し付けるようにあたしの身体を挟んできた。
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