ありえない対面

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おじいちゃんは、普段とても優しいのに、遅刻厳禁というか……規則には厳しい人だ。 ついでにテーブルマナーにも。 だからおじいちゃんの家の食事会は、本当に緊張してしまう。 落ち着いて食べれない。 この前、朱海がエビフライをつまみ食いしてたら、朱海だけお小遣い無しになってたしね! まぁそれは自業自得だけど……。 「月優、お待たせ! 行こうか……」 パパがラフな格好で玄関に現れた。 ラフな格好といっても、かなりお洒落なパパだから、とても普段着には見えない。 ……やっぱりパパは素敵だ。 自慢のパパだ。 あたしがもうちょっと前に産まれていたら、パパを絶対に好きになっていただろう。 何度ママに嫉妬したか分からないもん!
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