Chapter 3 Boys will be boys

1/10
157人が本棚に入れています
本棚に追加
/202ページ

Chapter 3 Boys will be boys

夢を見た。少年の夢。 少年には夢があった。途方も無い夢。 少年は心身を鍛え、薬を打ち、技巧を磨く。やがて少年は認められ、幾多の死地を与えられた。 死地を越え、心は形を失う。苦痛を、恥辱を、絶望を越えて。哀しむことも喜ぶことも忘れてしまった。 夢を叶える。その為だけの歪な存在に堕ちて逝く。 だが、ある日、少年は唐突に気付いてしまう。 自分の夢が途方も無い夢物語だということに。 その日から、少年は少年でいられなくなった。
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!