第1章

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ん、ん......。 僕は机に伏せていた顔を上げる。 誰もいない。 あ、あれ? 今何時だ? 時計を確認すると........え? もう放課後だった。 え? え!? 訳が分らない。 もしかしてHRが始まった瞬間に寝落ちしたのか。 いや、それでも流石に授業中に叩き起されるだろう。 すると教室のドアが開き、 「夢ヶ崎。ちょっと職員室に来てくれ」 担任の能登先生(33歳女性独身)に呼び出された。 ちょうどいい。 僕は職員室に着くと真っ先に質問を投げかけた。 「先生、僕って今日1日何をしてましたか?」 すると先生は眉を潜め 「普通に授業を受けていただろう。 夢ヶ崎。 御家族から全て聞いている。辛くなったら私に相談しろ。何が出来るんだ、と言われると困るが、話を聞くくらいなら出来る。わかったか?」 一体何を言ってるんだ。この先生は。 頭がおかしくなったとでも思われたのだろうか。 「先生。 気持ちは嬉しいですが、相談する事も何も無いです」 すると先生は悲しそうな顔をして、 「そうか……、やはり駄目か........。 夢ヶ崎。ついてこい。移動だ」 半ば先生に無理矢理引っ張られるようにして連れてこられた先は生徒会室。 「君には今日から暫くの間、毎日放課後にここへ来てもらう」 「へ?な、なぜですか?」 「君が【────】からだよ」 え、なんて言ってるんだ。 聞き取れないぞ。 「え、あの」 キカナクテイイ、そんな声が聞こえた気がする。 まぁそんな幻聴でとまる僕ではない。 「なんとおっしゃいま──────」 瞬間。 「──────ッ!」 突然、頭痛が襲い掛かって来た。 しかしそんな頭痛も一瞬。 すぐに僕は気を持ち直して質問する事にした。 「暫くって、いつまでですか?」 「君が【───────】までだ。」 僕の耳は一体全体どうしちゃったんだ。 何処の小鷹君だよおい。 「取り敢えず、生徒会室の中に入れ。 顧問は私だ。 会長には話を通してある」
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