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ちょ、ちょ、ちょっと待って。
名前も知らない様な女の子と二人っきりにすんな。
気まずくなるよ。 泣くぞコラ。
しかしそんなことを思ったたところで自分のコミュ力の無さを証明するだけだ、そんな事を考えていると
パタン、と何かが閉じる様な音がした。
本だ。 そう気づいた僕はその彼女の方を向き直した。
何か話をしないと。
僕はその彼女の上靴を一瞥し上級生だと判断すると、こう切り出した。
「えっと……、何の本、読んでたんですか?」
無難な一手であろう。
しかし、そんな僕の言葉を聞いた彼女は、僕を品定めするかのようにジロジロ見て、
「………………」
ガン無視だよだれか助けてえええええええ!!
こうして僕と、美少女こと雪風梨花は出逢ったのである。
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