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そんなこんなで
藤堂の事もあって
多少、抵抗があった
実家への挨拶だけど。
暁臣がシッカリと
言葉を選んで
話してくれて…
そういえば。
あたしの両親と暁臣は
それまで一度も
面識がなかったらしい。
確かに、和樹との結婚式は
暁臣は急患か何かで
欠席していたし。
暁臣も多分…相当
緊張してたみたい。
あの、暁臣が…。
「…でも暁臣がきちんと
話してくれたから
ウチの両親も受け入れて
くれたんだと思うよ。」
あたしがそう言うと
暁臣は傍らに佇むあたしを
ギューッと抱き締めて。
「お前の親だからな…」
暁臣が小さく
耳元で囁いた。
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