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「ここは手を付けずに
ちゃーんと残しておいたから。
色々と思い出すだろ?」
暁臣がニヤリ、と
意地悪な眼差しで
不敵に笑い。
その言葉に思わず
ここでの出来事を
思い出してしまう…。
あたしが顔を顰めると
暁臣はフッと
柔らかく微笑んだ。
その和室から奥に2部屋
増築した部屋に続いている。
子供部屋として使う予定。
「この和室が寝室だから。
箪笥はもう運び込んでるし
洋服類は入れ出していいぞ。」
暁臣はそう言いながら
玄関脇の書斎用の部屋の
片付けに足を進めていく。
「あ。俺の分は
自分でやるから
放置しといていいから。」
暁臣は振り返ると
そう言い残してから
書斎部屋に入った。
暁臣のは放置…。
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