最終論法・“月と太陽”。

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「瑞穂さん。 今日はすみません。 片付けの手伝いを お願いしてしまって…」 「いいのよ。 大きな家財道具は 大半は業者さんが 運び込んでくれてるんだし。 それに、あなたに無理させて 何かあったら伊達君に 埋められちゃうから。」 ウフフ、と笑いながら あたしの側に腰を下ろして 若杉瑞穂が恐ろしい事を言う。 「そういえば。 開業した“伊達医院” かなり繁盛してるみたいね。 この家の近くなんでしょ?」 若杉瑞穂の言葉に あたしは頷いて。 暁臣は帰国してから色々と 準備していたらしく この下町に小さな医院を開業。 “伊達先生”として 地域の皆様に貢献している。 ・
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