最終論法・“月と太陽”。

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「…もう…またそんな…」 「言いたい事は言っとかねーと 後悔するかもしれねーし。 俺は今のトコロ 死ぬまで一緒にいる気だから。」 暁臣は目を見開いた あたしにチュッと口付けて 優しく抱き寄せた… 「嫌な事はちゃんと言え。 俺もちゃんと言うから。 “今”と同じってのは難しいし 物理的にも感覚的にも その変化は止められねーけど。 一つ一つ二人で乗り越えて それでも一緒にいたいって 俺は思いたいし… お前にも思って欲しい… だから、傍にいろよ…」 どれだけ…あたしの心を 鷲掴みにすれば この人は満足するんだろ… 暁臣の言葉一つ一つが 暁臣の存在が… あたしの生きる力になる。 きっと今から色々な事が あたし達を待っている。 でも暁臣となら 乗り越えていけると 今は信じてる。 「…暁臣。 二人目の女の子の名前 一緒に考えてね…?」 ・
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