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あたしは溜息を吐いて
暁臣を押し返した。
「…男と女は何故、
愛を語るのか。
即ち、それは本能故。
つまり、セックス
したいからでしょ?
でも、そんなもんなくても
本能だけでセックスなんて
出来んのよ。
誰でもいいの。
貴方だって同じでしょ?」
あたしが睨み上げると
暁臣は目を細めた。
「これはこの世の摂理と同じ。
太陽の光がないと
月が輝けないみたいにね。」
あたしはそれだけ吐き捨てて
畳座敷から勢い良く飛び出した。
あり得ないっつーの!!
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