第1章

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どうしよう間が持たない助けてだれか。 僕が生徒会室に入ってから10分。 無言のままだった。 このままじゃ駄目だ、どうにかしないと。 そんな事を考えながらどんな話題をフろうかと思っていたところ、意外にも先に口を開いたのは美少女の方だった。 「貴方は……、夢ヶ崎真琴君でいいはずよね?」 「え........あ、え、は、はい、そ、そ、そうですけど........ど、どうして僕の名前を........?」 突然話しかけられた為、若干挙動不信になってしまった。 気持ち悪いとか思われてないかな。 「............。 先生に聞いていたのよ」 確実に引かれてるよねこの間は。 違うんだ突然だから驚いただけで、いつもはユーモア溢れるムードメーカーなんだ!! 自分で言うあたりお察しの通りである。 そんな内心とは裏腹に今度こそ落ち着いて対応する。 「はぁ........。 えっと、先輩の名前聞かせて頂けますか?」 僕がそう言うと、彼女は少し驚いた顔をして 「これは驚いたわ........、私の名前を知らないなんて.......。 名前くらいは知っているものだと思っていたのだけれど........。」 「え? 先輩ってもしかして有名な方ですか?」 凄い美少女だし、もしかしたらモデルとか? 僕ってファッション雑誌とか見ないからなぁ。 「有名と言えば有名ね。 この高校限定だけれど。 それじゃあ改めて自己紹介させて頂くわ。 刻韻高校生徒会長、雪風梨花よ」 ・・・・ 生徒会長……。あれ、雪風梨花? 聞いたことないな。 「それじゃあ僕も改めて自己紹介させて頂きますね。 夢ヶ崎真琴です。 よろしくお願いします。 早速で悪いんですが、僕がどうしてここに連れて来られたかわかりますか?」 「今日........、いえ、これから暫くの間は放課後生徒会室に寄って貰うわ。 理由はそうね........、生徒会のお手伝いかしら。 生徒会役員に興味ないかしら」 「無いです」 即答だった。 けれど先輩は予想してたとばかりの反応だった。 はぁ、と一言溜息をつくと、 「でしょうね。 じゃあアレよ、私の手伝いって事でお願いするわ。」 先輩の手伝い?
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