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プロローグ
意味が、分からなかった。
「ーー契約、しようか」
「もしも君の仕事が上手くいったら。俺の仕事に貢献して…マンション、買ってよ」
不敵に微笑むその男。
男としては、本当に申し分ない。
「俺の名前は…そうだな。…レイ」
互いの本当の名前も知らないで。
土日は会わない。
干渉しない。
寝ないこと。
お互いに大切な人ができたら、終わりにする。
それが契約条件。
どうしてこんなことになったんだろう。
でも、全ては私のせい。
自業自得。
24年間、ロクに恋愛をしてこなかったツケが今、回ってきてるんだ--
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