だ が・わwら ～テン高く店来ゆるガキ～

ケンカがあるから仲直りがある。

　二学期が始まり、きっかとあおばは久しぶりに会ったクラスメイトの話に花を咲かせていた。

「－－でね、三紺君なんかつくね君より真っ黒に日焼けしててね、最初外国人が転校して来たのかと思ったの！」

「真っ黒……気をつけろ。ひょっとしたらＧ星人の遺伝子を持った宇宙人と入れ替わっているのかも知れないぞ」

　そりゃテラ怖いな。

「でも海外旅行に行けて羨ましーよねー」

「ああ、ウチのクラスにも海外に行った人が結構いたな。金田君はマカオ。玉田君もマカオ。岡さんはどこだっけ…………ああ、思い出した、マカオだ」

　なんだ、今マカオがブームなのか？　てか小学生のうちからそんなホイホイ海外旅行に行けるとは。時代は変わったもんだな。

　と、軽くジェネレーションギャップを受けていると、

「やいきっか！」

　つくねが凄んだ形相で店に現れた。