準備は整った。営業を再開する。

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ベリッ  座敷を下り、店内スペースに入ると、まず最初に壁に掛けられたカレンダーを剥がした。  現れたのは、満月で餅つきするウサギのイラストと、9月の文字。  --そう。  ガキどもにとっては短いが、俺にとっては長い夏休みが終わった。  つまり、今日から通常営業に戻るのだ。  これでようやく午前中はゆっくりする事ができる…………。  習慣で今日も早めに起きたが……やっぱもうちょい寝てようか。なんせ昨日は長時間歩いた上に山登りまでしてクタクタだからな……。  …………。  ってなんだ、始まっていたのか?  もう三巻目だし、挨拶やら自己紹介はしなくていいよな?  ……そういうわけにもいかないか。では簡潔に。  この作品の主人公の“テンチョー”こと、“椎名竹文(しいなたけふみ)”だ。ここ、駄菓子屋“ラ・しいな”の店長をやっている。  以上。おやすみ。
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