75人が本棚に入れています
本棚に追加
「--はっ!」
大量の汗を飛ばし、俺は布団から起き上がった。
…………。
まさか……。
まさかの、夢オチかよ。
作者め……初っ端からやらかしやがったな。
ガンガンガンガン
するといきなり店の方からシャッターを叩く音が聞こえ、俺は思わず肩をすくめた。
「テンチョー、開けてくれーっ」
「今日は始業式だけだったから学校早く終わったのーっ」
「あ、ああ、わかった。しばし待て」
一抹の不安を覚えながらも、シャッターに近づく。
そして向こう側にいるであろうガキどもに恐る恐る尋ねてみた。
「……一応確認するが、お前達だけだよな?」
「決まってんじゃん」
「新学期早々この店に来る物好きはオレ達くらいのものですよ」
それはそれで複雑だな。
ガラガラガラガラ
ゆっくりとシャッターを開けると、いつもの面子がそこにいた。
笑顔のそいつらの手元には、自己紹介が書かれたフリップがあった。
最初のコメントを投稿しよう!