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―――最初にここに入った時の事は、胸が締め付けられるくれぇ、鮮明に、覚えてる。
―――そう……
始まりは…なんのへんてつもねぇ…
…………まぁ、俺の苦手な分野の“依頼”からだった。
昼下がりの万事屋。
いつもなら暇を持て余している万事屋だが今日は珍しく依頼人が来ていた。
新八「“魔の館”…ですか??」
依頼内容について詳しく聞く新八。
依頼人「………ええ。
館にはこんな噂があります。
【あなたの街にある
「魔の館」には
安易に足を踏み入れてはならぬ。
先住者の怒りを買えば決して無事では済まぬから…
そこに人がいない場合は特に……】
と言うものです…。」
依頼人の男は、ふぅ、と一息ついて説明を終える。
神楽「………本格的アルな……
でも、そっちの方がスリルがあるネ!!!!
ねっ!!!!銀ちゃん!!!!」
そう言うと神楽は万事屋の社長、銀時が座る社長椅子の方を向く。
…しかし、いつまでたっても銀時からの返事はない。
「銀ちゃん?/銀さん?」
幽r…スタンドが苦手な銀時なら必ず反応を見せるのだが今の銀時は何も反応を見せない…。
なにかが可笑しいと感じ心配する新八と神楽。
そして、不思議そうに見ている依頼人の男。
―――歯車はこのとき既に、廻り始めていた。
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