ウォルドノハコニワソウセイキ

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まず個は一つの人形を作り上げた。 それは最も個と近く それは最も優れた者 “個”が人形に命を込めると、同じものが“個”の前に生まれた。 それが眼を開くと、個はそれに向かい口を開いた。 『君は 番人だ  此処とウォルドの間に立ち、境界を管理し続けるのだ 或る時は狩り ある時は戻し 或る時は見つめ 父と母の負担を減らしておくれ』 それは目を伏せ 頭を垂れた。
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