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―しかし
しかし、まずは“ひかりの個”がそれを拒んだ。
個を手に入れた“ひかりの個” は、焦がれ愛した偶像を形としようと
天地を創造しましょうと“個”に背を向けた。
そして、“ひかりの個”は、天地を創造した。
しかし、その天地には光が足りなかった
“ひかりの個”を見、“個”の心が涙を流した。
『我を拒んだ 私を生んだ光は俺を拒んだ』
涙は“ひかりの個”が創造した天地へ落ち
これは一か所に溜まり
これが 海と成った。
“個”は“ひかりの個”に【絶望と言う運命】を植え付け、“ひかりの個”が創造した天地へ墜とした。
“個”が与えた【絶望と言う運命】 それは
≪光を求め広がり、やがて生まれる狂気から逃れられない運命≫
そして“ひかりの個”が堕ちた事によって、天地には昼のみが出来上がった。
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