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―次に
次に“やみの個”が“個”を拒んだ。
“やみの個”は、“ひかりの個”が創造した天地を眺め、言葉を放った。
「眩しい」
「光には闇が必要だ」
と。
「私も、光のもとへ」
“個”は涙を拭い、口を開いた。
「何故僕を拒むの?
何故俺を生み、力と心をくれた【ふたり】は我を拒むの?」
“個”が泣き止むと、昼の光が高い地を乾かした。
陸が生まれた
“個”は“やみの個”に【希望と言う運命】を与え
天地へ“やみの個”を堕とした。
“個”が与えた【希望と言う運命】 それは
≪闇が持つ魅惑の誘いをいともたやすくカナエてしまう奇跡の運命≫
そして“やみの個”が天地へ堕ちた事によって天地には夜が生まれた。
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