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“ひかりの個”は真っ暗な天を見、口を開いた。
「暗いわ」
そうして、少しばかりの光を空の向こうへ生み出した。
それらは星月となり、足元を照らした。
“ひかりの個”は、光が乾かした地を歩きはじめた。
“ひかりの個”が歩くと、その足元からは植物が芽吹き
大地を生かした。歩き続け 植物を生かす
だが、“ひかりの個”が生んだ植物は、以上の光を欲し、足元で頭を垂れる。
“ひかりの個”はわからなかった
そして呟いた。
「いつやすめば いいのかしら 光は? 光が訪れないと天地は生まれないわ」
と
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