山の死闘

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空が暗くなってきた。あぁそろそろ始めようか。俺は多分空間把握があるから夜の方が有利だ。逆に相手は此方が夜だと振りだと思っての夜の作戦決行だろう。相手の配置は頭の中に入っている。さらにはこの山の地理もほぼ完璧に覚えている。罠も仕掛けた。 「完璧ダ」最近喋る事がなかったからか少しお菓子な声になっているな。「今日カラ少シ喋ルカ。」 リハビリ初めとして言う「スタートダ」とその声はガラガラ声で聞いた者を震え上がらせる声だった。 俺はこの自然洞窟に一番近いこの山への突入箇所に走って行く。 かなり早い気がする。自分の半径50m以内に敵を発見したのでハサミを抱えてバレないように接近して相手に気づかれる前にその人体を貫く。一度貫くだけでは死なないため二度貫く。そして捻じる。するともう虫の息だ。もう指一本動かせまいと踏んで俺は警官から使えそうな物を探す。そして、最後に言う「俺二会ッタノガ運ノ尽キダ」と、そして殺す。 警察から剥ぎ取れた物は以下の物だ。 5連発リボルバー、警棒、玉が少しだ。 俺主観であるがパッと見てこれぐらいしかなかった。このリボルバーは確か警察の装備の一つだった気がする。名前はニューなんとかだった気がする。そんな事はどうでもいい。でもかなりいい武器手に入れたぜ。 そう思っていると次は右の方に敵3名を感知した。俺は今回手に入れたリボルバーを使いたくなったため今度はハサミではなくリボルバーを抱えてバレないように近づく。地面ギリギリを超前傾姿勢になって走る。そして、一人の敵の頭、ヘルメットかぶっているので首に銃口を押し当てて発砲した。 「パンッ」という乾いた音と共に敵が倒れる。 首を少し下から撃ったため頭に貫通して即死だろう。 他の二人はこちらに気付き発砲する。 「パンッ」「パンッ」 その両方を強化した動体視力で見切り華麗な足捌きで玉を躱す。銃は銃口からの直線上しか玉を発砲できない。それが今回よけれた要因だろう。これがショットガンならまず除けることはできなかっただろう。 そして、次にこちらが発砲する。 「パンッ」「パンッ」合計二回の発砲で目の穴に玉を撃ち込み即死。なぜ、初心者が華麗に敵に当てれたかといえば空間把握のおかげだろう。俺からの半径50mは完璧な俺のテリトリーということだ。発砲音が響き渡っている、直ぐに近くの3人から使えそうな物を剥ぎ取った。 ピッー応答しろ何があった。
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