山の死闘

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俺はチェーンソーを強く握る。相手はおそらく俺よりレベルも実践の経験も上、相手の能力は未知数でこちらの能力はある程度露見している。はっきり言えばこの状況は絶望的に俺の生存率が低い状況だ。こんな所でまだ死ねるかよ。 だから少し挑発をして隙を伺うことにした。 「お前も少なくて10人は人殺してるんだろ?既に」 「あぁ殺したな。この手で何人も何人もたくさん殺した。だから、今は警察にいる。自分の罪を償う為、自分と同じ過ちを他の人にさせないために。」 「バカじゃないのそんなことして何になる。それはお前の自分勝手な自己満足だ。」 「あぁそれでもいいんだ。自己満足でもいいんだ。ただ、今の自分を自分で咎めているだけなんだから。」 そういうと田沼は俺の目の前から消えた。そして、俺の後ろの空間に現れる。それは、瞬間移動、空間把握で前方の田沼が消え、後ろに移動したわけでもないのにいきなり後ろに現れる事を知覚する。これを瞬間移動と言わずなんというのだろうか。 俺は、勿論それに気付き又々ギリギリであのこうげきを避ける。 そして、俺は賭けに出る。 「ゴウセイッ」 そう言って俺は自分とエレキテルの雷を合成する。どうなるかは分からない。いい結果も悪い結果も容易に想像出来る。 暑い熱い熱い、体が焼ける様に熱い。もしかするとこれは痛いのかもしれない。痛いというのと熱いというのの区別がつかない。 アァァァァァアアアアアアア痛い熱い痛い痛い熱い痛い熱い熱い暑い暑い痛い?? あれ、痛くない?暑くない?熱くない??? そして、自分の体を見る。変化はない。だが、分かる。俺は人をやめてしまったらしい。既にこの体が心臓ではなくエレキテルという能力で動き。血が通わぬ体となり血の代わりに電気が走る。この体はもう疲れを知らない体かもしれない。ちょうどいいこいつで今の俺の体を試そう。 side田沼 ありゃ~ヤバイな。 かなりキツイぞ。 俺もただ見ていたわけではない。と言いたいが今回は本当に見ていることしか出来なかった。 いきなりアイツが光ったと思ったら、その次には圧倒的な何かを纏って光の中から現れる。 俺は、こいつに勝てるか分からない。だが、あいつらが逃げるまでは防ぎきって見せる。
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