1章

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俺の名前は向原利明15歳、元々野球部に所属していて彼女無し、高校受験も控えて憂鬱な日々を送っていた。 あー…なんか面白い事ねぇかなぁとか刺激が欲しいとか毎日思っていた。 毎日授業を受け家に帰っても真面目に勉強をするかゲームをするかの日々 そんな11月のある日…朝礼のとき担任がいきなり 「お前らにはもう伝えたとは思うが、今日から転校生が一人お前らのクラスに入る事になった」 …そんな事言ってました? 記憶に無い先生の話に混乱する。 頭の中を整理するが全く思い出せない…あ!そういえば俺は夢の世界にいたんだわ! そんなバカみたいな事を考えてると女子が一人入って来ていた 「さ、自己紹介を…」 担任が促して転校生は少し間を取り口を開いた。 「星野亜紀です…よろしくお願いします」 と言って頭を下げる。 「よし、お前らよろしくな!」 あいつ可愛くね?あいつ目つき怖くね?絡みづらそう…などの声がヒソヒソと聞こえてくる中、担任が 「席は…よし、向原の隣に座りなさい」 …はい? いきなりの展開に俺は言葉も出ない。 いや、その前に席は…と思い横を見ると、別の教師がもう席をこちらに運んで来ていた。 やはり教師というのは用意周到な生き物である。 席が置かれ転校生がその席に座る。 朝礼が終わるとクラスメイトの数人が転校生に話しかけていた。 「よろしくね!」 「仲良くしよっ」 「残り少ないけど思い出作ろうね!」 など聞こえてくる。 いや、仲良くしようとする姿勢は素晴らしいかもしれないけども非常に邪魔だなぁ… そんなクラスメイトに転校生は…
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